2000年、カナダはブリティッシュ・コロンビア州ヴァンクーヴァーにて結成。当時は既に活動していなかったジェイミー・フーパーを中心とするバンドのメンバーがなんとなく集まり、再結成ギグをやってみよう、とまた集まったのがその始まりとなった。実際にリハーサルを重ねて行くうちに、あまりに良い感じになってきたため、彼らはそのまま活動を続けていく事を決意。デス・メタル・バンドで活動していたカム・パイプスをゲスト・ヴォーカルに迎え、5曲入りのデモ・テープを制作するが、スタイルにお互いにケミカルを感じ、その後メンバーとして参加する。彼の加入により、3インチズ・オヴ・ブラッドの方向性が固まり、ツイン・ヴォーカル、ツイン・ギターにドラムとベースという6人編成で活動を続けていく。
その後2年間はひたすら地元を中心としたギグを行い、かなりの動員を集めるほどの人気者となっていく。そして2002年、初のフル・レングス・アルバムとなる『BATTLECRY UNDER A WINTER SUN』を自主制作により発表、ダンジョンやドラゴンといったファンタジーを打ち出した歌詞と、閃光のように刻まれるギター・リフがふんだんに盛り込まれたこのアルバムは、既に3インチズ・オヴ・ブラッドというスタイルが確立されたものであり、自主制作ながら大きな支持を得る。イギリスのインディ・レーベル、MUST DESTROYがそのサウンドに興味を持ち、イギリス国内でもこの作品がリリースされる事となるのだが、このレーベルには、今や世界的な人気を誇るザ・ダークネスも当時所属しており、イギリスでのリリースをフォローすべくこの国を訪れたバンドは、ザ・ダークネスのイギリス・ツアーに同行するという幸運に恵まれる。当時のザ・ダークネスは、まさにこれから絶頂期を迎える直前という状況であり、このカップリングでのツアーは大成功を収める事となる。このツアーで、ジャスティン・ホーキンスは3インチズ・オヴ・ブラッドのファンとなり、ツアーの最終日では彼らのステージに飛び入り参加し、共に「デッドリィ・シナーズ」を歌ったという。
その後も彼らへの評価は高まっていき、メタル・シーンのみならずオルタナティヴ・シーンにおいてもその名が囁かれるようになる。そんな盛り上がりを見せつつあった2004年頭、ロードランナーのA&Rの耳に彼らのサウンドが止まり、同レーベルとのワールドワイドの契約を結ぶ。
プロデューサーにはJUDAS PRIESTやQUEENSRYCHEとの仕事でも著名なニール・カーノンを、ミックスには名手でありNAPALM DEATHやCANNIBAL CORPSEらも手掛けてきたコリン・リチャードソンを迎え、もともと彼らが持っていたクラシック・メタルの要素を全面に押し出して制作されたのが、前作『アドヴァンス・アンド・ヴァンキッシュ』だ。ジャケットには、DEATHやMEGADETHのアルバム・カヴァーを手掛けてきたイラストレイター、エド・レプカに依頼、サウンド、アートワーク共にピュアなメタル・エッセンスをふんだんに盛り込んだ作品が出来あがった。
この作品がリリースされると、TRIVIUM、CHIMAIRA、AVENGED SEVENFOLD、CRADLE OF FILTHらとツアーを、そして彼らの夢でもあった伝説的なメタル・アイコン、IRON MAIDENのオープニング・アクトを務めるなど、数多くのライヴを行った。そんな中、彼らの強烈なライヴ・パフォーマンスを観て、ファンになった男がいた。その男こそ、今回のニュー・アルバム『ファイアー・アップ・ザ・ブレイズ』のプロデュースを務めたSLIPKNOTのドラマー、ジョーイ・ジョーディソンだ。ジョーイは頭蓋骨の割れるような強烈なバイヴを今作に吹き込んだ。
この新作は、6人のメンバーのうち4人のデビュー作となる。バンドを結成したヴォーカルのジェイミーともう一人のヴォーカルであるカムだけが、前回のバトルから生き残った戦士なのだ。その2人にギターのシェーンとジャスティン、ベースのニックとドラムのアレクセイが加わった。たとえラインナップは変わっても、バンドの美学は変わらない。そしてこの新ラインナップは前作の輝きを覆い隠すほどのテクニカルレベルを実際に持ち合わせている。
こうして6人の戦士、そしてジョーイ・ジョーディソンが作り出した『ファイアー・アップ・ザ・ブレイズ』が2007年6月、世界に解き放たれようとしている...!