ミヒャエル・エンデ作『果てしない物語(原題: The Never Ending Story)』の主人公である少年勇者、アトレイユの名をバンド名に持つ彼らは、カリフォルニアはオレンジ・カウンティ出身の5人組だ。
ATREYUのルーツは、ヴォーカルのアレックス・ヴァルカッツァスとギターのダン・ジェイコブスが中学の体育の授業で出会い、音楽について語り合い出した1997年に遡る。それからまもなく、二人はジャム・セッションを始め、ほどなくアレックスの友人が自分の弟をドラマーとして推薦、当初は年齢差のため乗り気ではなかったそうだが、一度一緒にプレイした瞬間に強いケミストリーを感じ、一緒にバンドを続けることを決意、そして加入したのがブランドン・サーラーだ。このラインナップで活動を開始したのが98年、この年
ATREYUが産声を上げる。当初はベース&ヴォーカルというスタイルをとっていたアレックスは99年にヴォーカルに専念することを決意、新たにベーシストを加入させるのだが、しばらくは流動的だったという。
2001年、彼らは
DEATH BY STEREOのポール・マイナー(b)の助けを借りてインディ・レーベルTRIBUNAL RECORDSよりミニ・アルバム『FRACTURES IN THE FACADE OF YOUR PORCELAIN BEAUTY』を発表。ベースにクリス・トムソンを、そしてもう一人のギタリスト、トラヴィス・ミゲルを迎え入れ5人編成となった彼らはノンストップのツアー生活に突入するのだが、その積極的な活動とEPの出来栄えがVICTORY RECORDSの興味を引き、すぐさまバンドは同レーベルとの契約を獲得、翌年2002年にデビュー・アルバムとなる『SUICIDE NOTES AND BUTTERFLY KISSES』を発表する。メロディアスなギター・リフ、ヴォーカルのアレックスとドラムのブランドンによるエモーショナルなツイン・ヴォーカル・スタイル、ドラマティックなサウンドを持つ今作と、
SNAPCASEや
SHAI HULUD、
SEPULTURAら数々のバンドとのツアーを積み重ねながら、その知名度をぐんぐんと上げていく(この長いツアー中にクリス・トムソンが脱退、すぐさま元
COLD WARのマーク・マックナイトをベーシストとして迎え入れ、現在のラインナップとなった)。その全米での人気の高まりに伴い2004年にはDVD付スペシャル・パッケージでデビュー・アルバムを25,000枚限定で再リリース、その結果オリジナル発売から1年8ヶ月後にも関らず同作収録曲「Lip Gloss And Black」が全米ロック・ラジオ・チャートでの急上昇を見せ、バンドへの注目度は全米規模で膨れ上がっていく。
そんな好状況の中バンドは2004年6月、セカンド・アルバム『THE CURSE』を発表する。前作よりもATREYUサウンドをより研ぎ澄まし、エモの要素も取り入れた今作でバンドは一気にその知名度を上げ(全米アルバム・チャート初登場32位を記録)、同年夏にはOZZFEST 2004への参戦、その後も
THE USEDとの全米ツアーや
TAKING BACK SUNDAY、
FUNERAL FOR A FRIENDらと全米ツアー、12月には
EVERY TIME I DIEらとUKを回り、2005年には
UNEARTH、
NORMA JEAN、
SCARS OF TOMORROWと全米をサーキット、そしてEXTREME THE DOJOでの初来日公演(Dojo Vol. 13、
UNEARTH、
NORMA JEANとのツアー)、そして夏にはWARPED TOURへの参戦など、その活動の場を全米のみならず世界規模に広げながら熱いパフォーマンスを各地で繰り広げ、その人気を不動のものとしていく。
2006年に入るとまずバンドは映画『UNDERWORLD: EVOLUTION』のサウンド・トラックに楽曲を提供し、同年3月、サード・アルバムとなる『A DEATH-GRIP ON YESTERDAY』を発表、レーベル契約の問題で残念ながらこの作品の日本盤リリースはなかったのだが、全米ではアルバム・チャート初登場9位を記録、彼らの上り調子をそのまま反映させるかのチャート・アクションを見せる。今作発表後も
EVERY TIME I DIE、
CHIODOS、
FROM FIRST TO LASTらと共にWorld Championship Tourで全米をサーキット、そしてOZZFEST 2006にも参戦し、圧倒的な人気を誇るバンドへと成長していく。
同年11月に初となるベスト・アルバム『THE BEST OF...』を発表し、VICTORY RECORDSとの契約を終了したバンドはアメリカではHOLLYWOOD RECORDSと、それ以外のテリトリーではROADRUNNER RECORDSとの新たな契約を結び、
GOOD CHARLOTTEや
THE USED、
LOSTPROPHETSらとの仕事でも知られるジョン・フェルドマンをプロデュースに迎え、4作目となる
『LEAD SAILS PAPER ANCHOR』を2007年に発表、ビルボード・チャート初登場8位を記録し、最終的に全米だけで30万枚を超えるセールスを記録。FAMILY VALUE TOURへの参戦や度重なる全米ツアーで、その人気をシーンに見せ続けていく。2008年にはTASTE OF CHAOS TOURやPROJEKT REVOLUTIONツアーへ参戦、精力的に活動を続けていくものの、残念ながら来日公演は度重なるキャンセルとなってしまっている。 2009年に入るとバンドは次なる作品の準備に取り掛かり、名手ボブ・マーレットをプロデューサーに迎えてレコーディングを開始、遂に5作目となる最新作
『CONGREGATION OF THE DAMNED』を完成させた…。
TASTE OF CHAOS 2010 in Japan ToC in Japan ToC in Japan ToC in Japan ToC in Japan ToC in Japan ToC in Japan